#1 コンギツネ現る

こんにちは
僕の名前はタチバナ

33歳独身。東京都足立区在住。

都内の中小企業に勤める普通のサラリーマン。

これは僕の人生に巻き起こった数奇な出来事の記録である。



ある日の晩、僕はいつものように仕事を終えて、
勤め先の会社から一人暮らしをしているアパートに帰った。

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そして、お風呂に入り、部屋着に着替えたあと、
お湯を沸かし、夜食のマルチャンの赤いきつね️️を作って食べようとしていた。

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すると突然だった。

"ぶしゅーーーーっっ!!"

赤いきつね️️から白いケムリが吹き出し始めた。

いきなりの謎の現象に僕はびっくりしてのけぞった。

「な、なんだこれ!?」

僕が驚いていると、そのケムリは徐々にひと固まりに集まり始めた。
さらに、段々と、ムクムクと、人の形になっていったのだった。

そして、

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「呼ばれて飛び出てココココーーーンッ!!」

などと叫びながら、ケムリの中からそいつが現れた。


「ななな、何なんだおまえはっ!?」

僕は、目の前の光景に驚きながら叫んだ。

「あら、こんばんはっ。
私は、"コンギツネ"という者ですぅ。」

「コ、コンギツネ!?」

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‥"コンギツネ"
と名乗ったそいつは、一見すると普通の人間の女性のようだった。
しかし、頭にはキツネの耳のような物が、そしてお尻の辺りには、キツネのしっぽのような物が付いていた。
そいつは、びっくりして尻もちをついている僕を見下ろして言った。

「私を封印から解いてくれたのはあなたですね。」

"封印"?

「な何?
ふ、封印って‥!?」

僕は警戒しながら尋ねた。

「ふふふ、そうですねえ。
話せば長くなることなんですがぁ‥

そう言うと、そいつは自分のことを話し始めた。

つづく